ロー入試体験記③(私立入試編)

今回はそれぞれの私立ロー入試の雑感を書いていきたいと思います。

 

・明治

受験会場はリバティタワー。受験者が少ない。模試感覚で受験した。受験生の休み時間の会話内容や試験後の答案用紙の余白等からして、レベルは思ったより高くない。

民法、刑法は試験時間との関係で書き切るだけで十分合格ラインに乗ると思う。この2科目は白紙部分が多い受験生がチラホラいた。憲法と下ニ法については時間に余裕を持って解答できると思われる。

民法以外はほぼ典型論点しか聞いてこないので演習書をしっかりこなしていれば十分対応できると思います。

なお、民法はBランク論点を普通に出してきますが、恐らく書けなくても全然合格できると思われます。

 

・中央

受験会場は後楽園キャンパス。受験者数は結構多い。受験生のレベルは下から上までかなり幅広いと思われる。

民法、刑法、刑訴、商法については例年通りの難易度だったと感じた。憲法はうんち。民訴はちょっと捻った問題だった印象。

自分は民法で問題文の事実の意味を真逆に理解して書いた+設問1個丸々飛ばしてたり、憲法では当然の如く爆死してたのですが、合格出来ているので他の科目で十分カバーできると思います。

 

慶應

受験会場は三田キャンパス。受験者数は当然多い。普段から三田に通っていたからか1番緊張しなかった。

今年は体感としては民法激ムズ、憲法ややムズ、刑法、刑訴、民訴、商法は普通といった感じだった。

憲法は21条と23条の両方の構成を書いて、合憲にした。民法は設問1は将来債権譲渡の有効性についてのみ触れて、混合については一切書いてない。設問2は債権者代位、詐害行為取消を検討した。刑法、刑訴はほぼパーフェクトの出来。民訴は既判力の客観的範囲、権利自白ともにしっかり書くことができた。商法はおそらく出題趣旨とは異なる構成で書いたが、後で調べてみると全然成り立つ構成だったのでセーフといった感じ。

 

•早稲田

受験会場は早稲田キャンパス。受験生多い。キャンパスから会場まで遠い。休憩時間長すぎてイライラ。

体感としては、民法ムズ、憲法激ムズ、民訴ちょいムズ、刑法、刑訴普通、商法鬼簡単といった感じ。

ただ刑訴は例年とは異なり強制採血と強制採尿という手薄になりがちな論点を出題してきたので、そこまで手が回ってない受験生にとっては厳しかったと思われる。

自分は、民法は設問1は爆死したものの、設問2以降はおそらく出題趣旨の通り書けていると思われる。

憲法はうんち。刑法は証拠隠滅罪は書いていないが、個人的には特に指摘しなくても大幅な減点とはならないと考えているので普通に出来たと思います。民訴はあまり覚えてないですが、大体合ってるようなことを書いた気がします。刑訴、商法はほぼパーフェクトに書けました。

 

以上が超絶テキトーですが、各私立ロー入試の雑感になります。自分自身が実際に一通り受験して感じたこととしては、ロー入試は相対評価なので自分が爆死しても全然大丈夫で、それより受験生の大多数が書ける部分で書き負けないことが重要だと感じました。

あと、思ったより受験生のレベルは低いので、いくつか全然出来なかった科目があったとしても、切り替えて諦めずに他の科目で挽回すること、全く分からない問題でも基本的理解を答案に示すことも大事だと思います。